ヒールオゾン
ヒールオゾン(オゾン治療)は、オゾンによる虫歯の治療法です。

ヒールオゾンとはドイツのKavo社が開発した、オゾンによって虫歯菌を殺菌し、再石灰化を促進することで虫歯を治療するという治療法です。 イギリスでは、すでに約3000万人がヒールオゾンによる治療を受けています。
虫歯の部分を削らずに殺菌して治療するというコンセプトは3Mix-MP法と同様ですが、ヒールオゾンは薬剤を使用しないのでより安全性が高く、再石灰化を積極的に促進するという点が異なります。
ヒールオゾン(オゾン治療)のメリット

- 歯を削る量が少なくてすむ。
- 歯の神経(歯髄)を残せる可能性が増える。
- 歯を削る量が少ないので、痛みが出る可能性が低くなる。
- 薬剤を使用せず、完全な真空状態にならないとオゾンが発生しない構造になっているので安全性が高い。
- ・根管治療時の根管内の殺菌や、虫歯予防にも使用することが出来る。
- ・操作が簡便で、治療時間が短縮できる。
当院ではデジタルむし歯診断機を使用し治療を行っています。

0~14 | 処置の必要なし |
15~20 |
予防処置を勧める |
21~30 |
患者さんのむし歯危険度に応じて予防処置または保存修復治療を勧める(削って詰める) |
30以上 |
保存修復治療 |
初期の虫歯

オゾンを用いて虫歯菌を死滅させます。
虫歯菌に犯された歯質が回復します。
最近3MixMP法が話題になっています。
ヒールオゾンによる治療はこれに変わる安全で効果的な最新治療法です。イギリスでは約3000万人もの方が、ヒールオゾンによる治療を受けています。
小さな虫歯

タービン(従来の切削器具)を使わず軟化象牙質(むし歯により柔らかくなった歯質)だけを、ロンドフレックスのノズルから出てくる粒子によりとばし、レジン(樹脂)を詰めます。
健康な歯質はいっさい削られずむし歯だけをとばします。
大きな虫歯
従来のタービン(切削器具)でむし歯の部分を全て削り取り型をとり、詰め物(セラミック、金属)を詰めます。
ヒールオゾン(オゾン治療)による虫歯治療法
1.クリーニング
ヒールオゾンを使用する前に、クリーニングを行なって歯をきれいにします。
2.検査
虫歯の状態を検査し、どの程度の期間ヒールオゾンを行なえばよいかを調べます。(この検査には、Kavo社のダイアグノデントという機械を使用しています)
3.オゾン照射
ヒールオゾン装置にてオゾンの照射を行い、虫歯菌を殺菌します。
4.再石灰化の促進
フッ素入りの薬剤を使用して歯の再石灰化を促進し、さらに虫歯予防効果を増強させます。